いぼ治療

「いぼ」についてと種類

「いぼ」についてと種類

 

いぼとはそもそも、医学的で言うと、ウィルス性疣贅(ゆうぜい)のことを指します。しかし、専門的なクリニックなどで取り扱われているいぼとは、皮膚からできたいぼのような突起物すべてをいいます。

 

一般的なクリニックで治療できるいぼは、例えばまず、老人性の顔、首のいぼにあたる老人性角化症です。また、軟性線維腫というスキンタグ、首や体幹にできるいぼもあります。

 

一方、稗粒腫(はいりゅうしゅ)というミリウム、脂腺増殖症、汗管腫、眼瞼黄色腫、尋常性疣贅、血管拡張性肉芽腫なども時々見られます。さらに、アテロームという粉瘤、鶏眼(けいがん)で知られる魚の目も、いぼと同じような方法で治療することができます。

 

いぼができると、クリニックなどでは、炭酸ガスレーザーや電気メスなどで切除します。すると、思ったより簡単に切除できるため、いぼの治療や切除を希望する人は増えています。ただ、美容に関する治療になりますので、信頼できるクリニック選びは欠かせません。インターネットなどで情報をくまなく集めたり、近くで治療した人がいればその評判や経験などを詳しく聞いてみたり、事前にしっかり調べてから足を運びましょう。

いぼを治療する主な方法

いぼを治療する主な方法

 

クリニックなどでいぼを治療する際、大きく2つの方法があります。

 

まず、炭酸ガスレーザー治療です。いぼを、炭酸ガスレーザーで切除する方法です。最もいぼをきれいに治すことができると好評のようです。ただ、いぼを治療した後、自分で1日2回は治療した部位に軟膏を塗って、ガーゼ付きのテープを貼らなければいけません。これを怠ると、せっかく治療してもあとが残ることがあり、きれいに仕上がるためには必須です。上皮化するまで、約10日間は継続します。

 

炭酸ガスレーザー治療のメリットは、いぼ治療後の最終的なあとが、電気分解よりきれいになることです。逆にデメリットは、いぼの治療後、軟膏を塗る処置が毎日必要なのがやや面倒だということでしょう。費用は1ミリにつき12,600円ほどかかります。

 

一方、電気分解法は、いぼを電気メスで切除する方法です。治療後、取り除いたいぼとほぼ同じ大きさのテープを1週間、治療した部位に貼り続けます。肌色のテープならほとんど目立ちません。もし、いぼの数が多かったり、いぼが小さかったり、軟膏の処置が面倒と感じたりした場合、最も適した治療方法といえます。ただデメリットは、わずかなシミが残る可能性があることです。費用は1ミリ約1万円です。

いぼの基本的な予防法

いぼの基本的な予防法

 

いぼは、ウイルス感染症です。しかし、他のウイルス感染症のように、ワクチンで予防することが基本的にできません。できるのは、子宮頸癌や性感染症予防の観点から、HPV16と18型、HPV6と11型の4つの型に対する予防ワクチンがあるだけです。いぼ全般の予防ワクチンは存在しません。しかも、4つのHPV型に対するワクチンも、日本ではまだ実施されていません。

 

いぼにまったくかからないないようにするのは不可能です。でも、いぼのウイルスは正常の健康な皮膚には感染せず、髭剃りや指の“さかむけ”、手足の荒れ、水虫や靴擦れなどでおこる皮むけのあとなどの皮膚にできやすいです。

 

したがって、いぼにかかりにくくするためには、外傷を受けることの多い手足、肘や膝、手あれや髭剃りあとなどの肌荒れに対するスキンケア、アトピー性皮膚炎など基礎疾患の治療を通して、いぼのできにくい皮膚の環境作りをすることが、最も大事なことです。

 

また、免疫の低下する病気の人や、免疫抑制剤を使用中の人は、特に注意が必要です。さらに、尖圭コンジローマやボーエン様丘疹症は性感染症なので、性パートナーを含めた感染予防が大事です。もしなってしまったら、皮膚科やクリニックなどで適切ないぼ治療を受けましょう。

いぼを市販薬で治療してはいけない

いぼを市販薬で治療してはいけない

 

もし、いぼができてしまったら、どの種類のいぼかを見分けなければいけません。どの病気でも同じですが、正しい治療のためには、正しい診断が必須条件です。

 

いぼをはじめ、魚の目、タコなども、良性の、非常にありふれた皮膚病です。しかし時々、これらの区別がつきにくかったり、その他のさまざまな皮膚病が混じっている可能性もあります。

 

例えば、足の裏の悪性腫瘍を魚の目と自分で判断してしまい、自分で治療するうちに症状を悪化させてしまったという場合もあるようです。たとえ自分の診断が正しくても、また、どんな簡単な治療法であっても、正しくいぼ治療が行われないと、逆にひどくなる、有害な場合もありえます。最悪、魚の目を自己治療していくうち、部位を化膿させてしまった糖尿病患者もいるとのことです。

 

また、いぼ治療を成功させるために、可能な限り、病気の原因をまず取り除くことが重要になります。そのため、いぼができたとすぐ市販薬で治そうとすると、かえって危険です。いぼ治療については最初に、皮膚科医の正しい診断を仰ぐのが一番です。専門医による指導、管理下において、市販薬を用いて自分で治療するのであれば、何も問題はありません。